いつの間にテレビ(3DS)

先にリリースされた「Wiiの間」には正直ついていけなかった。作品はわりと格調高いのだけど、一本がそこそこ長めの時間で観るのに覚悟がいるうえ、不定期追加だから生活リズムに組み込み難い。据置(Wii)だから家で時間があるときしか観られない。その点「いつの間にテレビ」(3DS)は「毎日2分程度という短めの番組が6本」明快だ。3DSなので通勤などの合間に見られる。番組も…最初はうーん、垢抜けないなと思ってたけど、毎日観ていて愛着が湧いた。

「マジック教室3D」では、マジックのバリエーションの少なさ(大抵はトランプの数字を当てる系)に苦笑したが、それでも手を変え品を変え毎日続けられるナポレオンズのもちネタの豊富さに感心。途中他のマジシャンの登場が増えたが彼らの中途半端のキャラ設定にマジック界の苦悩を思い、だからこそナポレオンズの安定した質の高さに再度感心。

「とうぶつDEカレンダー」も「動物を適当に紹介して占いコーナー」という流れに最初は脱力したが、同じフォーマットを毎日続ける安定感。はじめは猫・犬ばかりだった紹介動物もじょじょに様変わり。これは、という動物にめぐり合えるのが楽しみだった。

「ぶらり特選 鉄ビュー3D」は、路線によってはさすがに退屈だったが、観光案内、薀蓄が混ざる路線は楽しめた。予算配分の妙を露骨に感じたな(笑)。

「3Dちょうこくの森」は地味なりに3D感が味わえた。芸術鑑賞としても意義あり。途中「まいにち☆3Dデート」にチェンジしたときはえげつないとも思ったが、カメラの間近で微笑む「彼女」と背景のデート(!)スポットとの3D感に納得。近くのものと遠くのものをいつも意識できるように配置するのが3D感をアピールするのには重要なのだね(この辺は「鉄ビュー3D」で顕著。)

アイドリング!!! 」。馴染みのなかったアイドルたちによる数々のくだらないゲームを見ていくうち、しだいに彼女たちに親近感が湧いていった。たまにテレビや雑誌で姿を見つけると応援してしまうようになった。

ダントツが「日刊トビダス 」。定期的に観る番組のジャンルとして、一番敷居を低く楽しめるのがバラエティだということが良くわかった。最初はスベリ気味に見えたコントも出演者たちへの愛着と共に面白く見えてくる不思議。NDS48の歌イベントや、最終回の生配信など、スタッフ達の熱意も伝わってきた。

と、ひとつづつコメントしたくなるほどに愛着をもったサービスだったので、突然の「終了のお知らせ」と周囲の冷ややかな反応は個人的には寂しかった。でもCMがほとんど入ってなかったので、予感はしてたかな。そして。番組は一年間、一日として欠かすことなく、すべて観た。2chの書き込みを読んでも惜しがる声は多いようだ。トビタスの案内からするになんらかの救済はありそうだけど…今日のニンテンドーダイレクトにちょっと期待してみるか。