ソーサリアン オリジナルサウンドトラック

それは昨年8月に告知された。ソーサリアンの全曲をPC-8801VA版の音源で収録。VOL1〜3として順次発売して、すべてを購入すると、全PC版のソーサリアン曲が入ったDVDがもらえるというのだ。

ソーサリアン オリジナル サウンドトラック Vol.1

ソーサリアン オリジナルサウンドトラック Vol.1

ソーサリアン オリジナルサウンドトラック Vol.1

ソーサリアン オリジナルサウンドトラック Vol.2

ソーサリアン オリジナルサウンドトラック Vol.2

過去にひととおりのサントラは購入済み。全曲ある。(一部例外は除かないとキリがないが)最高品質の88VA版との触れ込みだが、最高品質はX1じゃないのか…そこはいいか。ユーザーそれぞれが当時慣れ親しんだ音源が最高品質なわけで(88SRで慣れたひとにはX1版も余計なアレンジが入っているように聞こえるらしい。自分には88VAがそんな感じだった。)。
だからX1版ではないこのサントラシリーズを買った理由はCDそれ自体にはなく、買った後に特典としてもらえるDVDだった。全PCシリーズの全音源収録!これはすごい。VOL.3まで集めたら1万円以上は確実だが、悩んでもそれだけの価値はある!

そしてそのDVDが先日手元に来た。当時の触れ込みに大してだいぶ変わってしまったが。

「ソーサリアン オリジナルサウンドトラック Vol.3」について

まず発売日の遅れ。VOL.2もいろいろ遅れ、VOL.3の発売は諸事情でとうとう無期延期になってしまった。これに伴いDVDでもVOL.3分はまるまる未収録。(あとロマンシアシナリオも都合により未収録。)VOL.3に収録される曲目は、ちょうど「ソーサリアンコンプレート収録版」と同じなのだが(このために約1万円で購入)88の音源で正直物足りない。好きな曲だけ個別に実機(というか、エミュ)で抜き取るしかないか。そしてMSX版、IBM-PC版は未収録。IBM-PC版はほとんど別物らしいので仕方ないがMSX版がないのは比較対象が減ってちょっと残念。
…というがっかり部分を先に挙げ、最後はうれしいところで締めたい。
まず基本システムのX1版(FM音源)が欲しかったので、ここは御の字。そのうえで感激なのはX1(PSG)版の収録。FM音源版はともかく、さすがにこの音源がまとめて入手できるとは想定だにしてなかったのでうれしさ半端ない。加えるに98のBEEP版。単音演奏なので曲によっては「音楽にすらなっていない」と思わせる部分もあるけど、自分が最初に買ったパソコン=MZ-1200だって単音だった。MZ版ソーサリアンが出たらこんな感じ?と妄想たくましくするにはこれも良きかな。