ゲゲゲの女房 最終回

あれから最後まで欠かさず見た。まだ3ケ月あるけど、2010年はゲゲゲの年だったといっていいほど楽しませてもらった。明日から朝が寂しくなるな。

特筆すべきことは多いが、まとめていうとバランス感。本来朝ドラにそぐわないマニアックなネタ揃い、人知を超えた(?)存在の水木しげるを、ごく普通な人である女房の視点から見ることで一般人にも分かるのが原案本のうまみだと思うのだけど(未読だが)、ドラマもそれを踏襲。本当は相当グロテスクだっただろう水木氏の人生が普通に感情移入しやすいように整理されたおかげで普通のひとには普通の昭和成功譚に見えるし、一方、氏の知られたエピソードを細かくフォローすることで、水木マニアもわりと納得のいくマンガ家史になっていたと思う。アシスタントらの三角関係とか娘の進路問題などドロドロな展開になりそうな流れもあったが、あまり拘ることなくあっさりと時間を進めていったのも功を奏したろう。人間、細かいことに随分引っかかったりもするけれど、長い人生で見ると一過性のイベントでしかなく、時間が経てばそれなりに解決したりなんとなく終わっちゃったりもするんだよな。さて。結婚前の序盤は見損ねてるので、そのうちDVDで見ようと思う。

曲も好きなのでサントラも入手。「茂のテーマ」がお気に入り。

2もゲットすべきか。で、最終回のノリにまかせてとうとう原案本も購入。コンビニに置いてあるんだもんな。図書館で予約してたけど、さすがに遅すぎ。仕方ない。
ゲゲゲの女房

ゲゲゲの女房