涼宮ハルヒの憂鬱 ブルーレイ コンプリート BOX (初回限定生産) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2010/11/26
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とっくにブームは終わってそうだが、まとめて見られるちょうどいい頃合いかと。まずは最初の6話を見たところ。ここまでが本編の「憂鬱」ってことで。が、なるほど厄介な作品だ。作品以前、まずは仕掛けが。DVDなので普通に時系列で見られたのだが、放映順はバラバラだったのな。企画意図はwikiに書いてあったが、リアルタイムだったら自分はついていけず、素直に原作を読んてだだろう。この後の続きも新作部分含め、なるべく時系列順にみていこうと思う。もちろん最後が劇場版の「消失」になる。(って、まだDVD化してなかったとはな、しまった計算外。)
「憂鬱」部分の感想だが。なるほど、これは最近のオタク向け作品だ。ネットでも同じようなレビューがあったが、ハルヒは多分にうる星やつら「ビューティフルドリーマー」の影響を受けている。というか、21世紀版ビューティフルドリーマーと言ってよさそうだ。「世界そのものがヒロインの夢になっている」構造。登場人物たちがヒロインの願望によって再構成された世界にとらわれている状況。ただし大きく違うのは最終的な命題。20世紀版ではその夢を打破して厳しい現実に帰ること。いや、現実に帰ったようで実は夢を出ていないのでは、というオチでもあったが、ともあれ「現実に帰るべき」というメッセージがあった。一方21世紀版は「夢がすでに現実とイコールになってしまっている」という設定はあるにしろ、ハルヒの夢世界を否定しない。むしろ夢世界を守ることが命題になっている。うる星やつらが放映されていた当時は「オタク」と「一般」に明快な線が引かれ、子供の延長的なオタクにもいつか卒業して現実に立ち向かわなくてはならない時が来る、そんな思いがあったんだと思う。しかし今の若い世代はオタクが一般化した世代。オタクは卒業するものではない。夢のような世界が現実であり、いつまでもその中にいたい、そういう考えが大勢を占めた時代の空気が「涼宮ハルヒの憂鬱」を書かせたのだろう。
涼宮ハルヒの物語はまだ続いているので、違った展開になっていくのかもしれないが、今のところはそんな感想。一通り見たらようやく一年ほど前に買って積みゲー化していた↓がプレイできそうだ(結局それかい)。
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