ハート・ロッカー

見てきた。いつもなら自分が見ないタイプの映画なのでとまどいは隠せない。ストーリー性は希薄。ときどき思わせぶりな人物がちょこっと出てきたりもするが、それがなんらかの伏線で、最後にはテロの黒幕が登場してドンパチやってハッピーエンドなどという展開にはもちろんならない。淡々と、戦争という過酷な舞台で爆弾処理班という、さらに危険度の高い業務をこなしていく。その恐怖に、主人公はすでに慣らされているのか。観客たる自分らも見ていくうちに慣れていっていたのか。わからないけれど、日常も含め、見ている間ずっとどこか緊迫感が抜けなかった。