魔法戦隊マジレンジャー

一週間遅れですが。
「魔法モノ」って何でもできそうで実は敷居が高い。本当に何でもできてしまうとお話にならないし、リアル感が喪失してしまう。観客をファンタジーの世界に引き込むためにはそれなりのお膳立てが必要なのだけど、細部に懲りすぎるとキリがない。一方スーパー戦隊のフォーマットは、そんなノンビリした展開、細かい設定は許されない。せちがらい話だけど予算などの都合ももちろんあるだろう。

そんな状況をうまくまとめる工夫として、普遍的テーマである"家族"と"勇気"を核に据え、全体をファンタジーの王道、「旅立ち」「試練」「帰還」の三部構成にしたのがこの作品。個人的な感想としてやっぱりデカレンジャーほど良かったとは言えないけれど、当初立てたコンセプトを最後までブレずに突き通した一貫性は気に入った。
このあたり、特撮系雑誌などを読むところでは塚田プロデューサーの力量らしい。今度のボウケンジャーで外れてしまったのは非常に残念なのだけど「超忍者隊イナズマ!」に期待したいところ。