ポップンミュージック(Wii)

ポップンミュージック - Wii

ポップンミュージック - Wii

初日900本しか売れていないらしい。そのうち1本が自分だ。見るからに売れそうになかったので、ワゴン待ちも考えたが、Wii持ちのポップンファンとして買うことにした。新しい試み自体は嫌いじゃないしね。
ただこれはいろいろ勿体なさすぎだよ。
操作感はポジティブに評価したい。もちろんアーケードや専用コントローラーでのプレイには比べようもない。だめだめという感想も否定しないが、それでもPSのコントローラー5ボタンでプレイすることを考えれば、こっちの方が余程アーケードで叩いてる感じ出ていると思うよ。でも、これで売れるとは売り手も思ってないでしょ。

もともとポップンを取り巻く環境は今、相当厳しい。現行ファンはかつてのシューティングゲームのファン同様、いくところまでいった先鋭化したマニアばかり。ビギナーの入る余地ほぼ皆無。先細りは否めない。思い切ったビギナー対策をしたいところだが、生半可な対策では現行ユーザーから総スカンを食らうだろう。コンシューマ機を取り巻く環境はもっとむごい。かつては王道としてPSフォーマットを選んでいれば間違いなかったが、現世代機はユーザーターゲットが分化。マニアばかりでさらに先鋭化しそうなPS3か、新規を見込んだWiiか待ったなしで選ばなくてはならなかった。そもそも現行のポップンファンはPS3Wiiどっちをメインにしているかも分からない。

で、迷いながらWiiを選んだんだろう。迷ったからあからさまな様子見モードで曲も少ない。販促も半端。「生半可な対策」はビギナーには届かず、マニアからは総スカンという結果になった。悩んだであろう関係者には同情するが、ファンである自分もがっかりだ。

いろいろ予想できるしがらみ(主にコスト系)から目を逸らして理想を言えば、Wiiで出すにしろ、ちゃんと正式な本編新作として出すべきだった。これまでどおりのフォーマット、曲ボリュームに新曲を加えて。専用コントーラーも用意して。そこに1オプションとして今回のモードを付加してくれれば既存ユーザーも納得。新規ユーザーも追加コントローラーなしでそこそこの操作感が得られたのではないかと思うのだけど・・・。覚悟できなかったんだろうな。
次回作には(そもそもあるかどうかもわからないが)期待したい。