レッツキャッチ (WiiWare)

一応いくつか買ってる WiiWare。当然だけどちょっと小粒感がするのと、そもそもWiiのメモリが足りないこともあってしばし控えてたのだけど、「レッツキャッチ」は紹介映像が個人的にピンと来たので購入。・・・とても気に入った。
ゲーム性は単純。キャッチボールをするだけ。だけどWiiスポーツのテニスもとても単純だったよな。ただボタンを押すでなく、コントローラーで振ったり、掴んだり、疑似体験できればそれも快感になりえる。相手にボールを投げて、戻って来たボールを捕る。このテンポ良い繰り返しが気持ちいい。
そして世界観。舞台は「どこかの公園。」少年、少女、親、OL。さまざまなひとたちとキャッチボール。合間に彼らのちょっとした言葉が紡がれていき、ちょっとした物語が語られ、人々の関係が繋がっていく。(ラストはぶっとんでるっぽいが)話のほとんどは親子の交流とか、ちょっとした悩み。ゲームである「キャッチボール」とシナリオである「会話」が渾然一体になってひとつの作品になっている。こういう表現方法、演出は新鮮だよな。
惜しい点はふたつ。
1つめ。通常キャッチボールでキャッチをするのは左。投げるのは右(左利きは逆?)けれど右投げ右捕りになっちゃってるのはどこか不自然。
2つめ。この作品の演出としてやりたかったのは、本当は「会話のキャッチボール」なのではと思うのだけど、セリフを語るのはあくまでも一方向。聞いてるだけで話が進んでしまうのは勿体無いところ。現状の制約のなかで落とし込みとしてはどちらも全然ありだけどね。