ゼノサーガ I・II(DS)

先日FFXIIの感想にて「ストーリーが主でシステムが従」と書いた。
しかしRPGはAVG(アドベンチャーゲーム)に比べてシステムが凝っている。重い。ので、FFぐらいストーリーがでしゃばっていても、実のところそう簡単に「システムが従」なんて言えないようにも思っていた。「FFのストーリーは嫌いだけどゲーム部分は面白い」っていうひと、沢山いるしな。
しかし今作、ゼノサーガI・IIは違うようだ。あきらかにシステムはストーリーを語るうえでの方便に収まっている(←注:決してゲームシステムで手を抜いているとは言ってない)。このタイトルで上記「ストーリーは嫌いだけどゲームうんぬん」と語るひとなんているのだろうか?そう問いかけたくなるほどに物語が豪華でゲームは添え物。
PS2版はプレイしていないがきっと同じコンセプトなのではと勝手に推察する次第。思えば前作ゼノギアスでその兆候は現れていた。ゼノギアス、前半は通常のRPGでありながら、後半のストーリーは登場人物のモノローグであっさり語られるにとどまり、ほとんどがダンジョンバトルになってしまった。容量やコストとRPGというゲームシステムのせめぎ合いのなかで(この時点では)ゲームシステムを優先するしかなかったのだろう。しかし製作者側が残したかったのは物語なのは明らかで、その反省からゼノサーガではこうした「スト−リーの合間にRPG(らしき)ゲームの残骸と戯れる」形式、バランスを編み出したのではと思う。まぁ、PS2版(I+II)がもうちょっとまともなRPGならこの駄文はさらに赤面ものだな。判明したらそのときは抹消しよう。
そういうわけで肝心な物語部分はえらくハード。これぞまさにゼノギアステイスト。用語集がないと(DS版ではちゃんとフォロー)非常にとまどう内容だけど、じっくり読みこむ価値はたっぷりあった。これみよがしに残された伏線はもちろんIIIで回収されるのだろうけど、PS2版買う気にはならないし・・・早くDS版発売希望。
なにはともあれさっきクリアで間に合った。明日からはいよいよMOTHER3だっ!