シアトル日記(その3)

4日目

ハロウィンも終わり、これからが本当の「平日」。
義兄は会社、姪たちは学校。空いている時間で、姉はベルビュースクウェアを案内してくれた。子供の送迎&買い物にしか車は使わないらしく、フリーウェイに乗れないので(それほど難しいとは思わないけど、まぁ出来ないというのを無理に否定する道理はない。)シアトルには送れないが、ベルビュー唯一の都会じみた場所、ダウンタウンになら行ける、とのことで今日は買い物日とした。
旅も後半。目まぐるしかった日々も少し落ち着き、そろそろ土産を気にしなくてはならない
時期に来ていた。
ベルビュー・スクエア(以下ベルスク)はベルビューのダウンタウンにあるモールでさまざまな専門店が集まっているところ。いろいろ見て回ったが、結局目が行くのはお菓子とかオモチャとかゲームとか。己れの興味範囲の歪みを自覚しつつ。
・お菓子関係
 高級菓子っぽいところではキャラメルポップコーンに、さらにチョコ掛けしたのを購入。帰国後食したがこれはすごウマ。なぜ日本にないのか!誰か作って販売すべし!
サンリオショップ
 なんとサンリオのお店が!もっともこちらでは主力に注力しているようで、ほとんどキティ。マイメロは1、2種類あったかな。偶然だけど、この日はキティの誕生日。昨年30才だから今年31なのかな。店側としてもこの土曜にイベントを行なったっぽい。店前に掲げた告知によると、この日店にキティが現れゲームをする。勝つといろいろ景品がもらえたらしい。頑張ってるな。サンリオ。 
 
・ゲーム系
 GameStop なるゲーム専門店発見!プレステとかゲームキューブとか、DSとかPSP とか見慣れた風景が並ぶ。注目はXBOX360か?
・CD/DVD/ゲームなど
 GameStopの近くに、日本でもよくあるが、CD/DVDだけじゃなく、ゲームなども扱った店が。ちょっとしたお菓子も売っていて、ガムをテープ状にしてセロテープみたいに巻いたのは会社へのお土産にと少し思ったが、あまりに毒々しいのでやめた。意外と扱いづらいし。

次にベルスクの隣にこの日オープンしたというリンカーン・スクエアに行ってみる。・・・・日本とは違って、オープンとはいってもひどくあっさり。中は入れ物を扱った店ぐらいしか開いてなくて、他はみんなComing Soon。踊り場でタリーズコーヒーが出店を出しているぐらいか。なんか落胆してベルスクに戻る。軽く姉と昼食(パスタとピザとサラダのプレート。)したところで姉が一度家に帰るという。姪たちを学校に迎えにいかねばならないのだ。その間自分は近くのトイザらスに置いていってもらって頼まれていたお土産を探すことにした。

考えてみれば、シアトルに来て初めての単独行動。少々びびるが都会な雰囲気がだいぶ自分を落ち着かせてくれた。トイザらスは目の前だが、先に隣りにあるパソコンショップらしき店に入ることにした。さまざまなPCパーツが置いてあるが、秋葉で入手できる輸入モノとあんまり変わらず食指が動かず。TOSHIBASONYと、SAMSONG が頑張ってるなぁぐらいでサッサと引き上げる。(FREE なAOLのソフトをもってきたが、ひょっとして万引きと間違えられたらどうしようと少しビクビク。)
で、トイザらストリコロール調の雰囲気は日本と変わらず。日本のだって店内はだいぶ広いしね。ただし売り物はもちろん違う。特に目につくのが女児もの。ピンクのおままごと系なのは日本と似ているが、キャラが違う。なんかバタ臭いのも多いが、一番人気がDora the Explorer ってアニメもの。絵のタッチが本来自分的には可愛く思えないものなのだけど、微妙に愛嬌が感じられる。そういえば、あれだけ全米で人気のはずのPUFFY の姿はほとんど見られず。
さて、土産だ土産。会社の同僚からやけに気合いの入った紙を渡されていて、これを頼りにフィギュアを探す。バットマンに、トランスフォーマーに・・・ってあぁここか。とコーナーはちょっと探したぐらいで見つかったが、肝心の頼まれている商品がひとつもない。見つからない。同じところをぐるぐる回ってひとつづつみていくが、やっぱりない。
同じシリーズは結構あるというのに。せめてひとつぐらいはと未練は感じたが、ないものは仕方がない。あきらめて、せっかくなのでもう少し見て回る。ビデオコーナーにいくと、おぉ!デカレンジャーじゃないですか。そうか、こっちではパワーレンジャーSPDとして新たな戦いに赴いているのね。パッケージを見ると知らない怪人がいたり、デカレッドが見慣れぬバイクに乗っていたり、そういえばさっきのフィギュアコーナーでは日本版とは違うパーツとかつけてる。戦闘シーンは丸々日本のを使っていると思いこんでいたけど違うのか?これらはまず日本では入手できないので、この際だからビデオ3巻まとめて購入と決めた。本当はDVDが良いのだけど、少々リージョンが気になるのと、3巻揃ってるのがビデオだけなんだし、しょうがない。あとでDVDに焼こう。
レジの仕組みも日本と同じでだいぶ落ち着く。金の支払いは、あえて小銭をあわせて。というのも、これまで小銭(セント)の見分けがつかず、全部ドルで払っててたまってたから。昼飯時に姉にダイム(1ダイム=10セント)のことを聞いてちょっと練習してみたわけだ。「グット!」まぁ、そんな感じで店員の兄ちゃんは言ってくれたかな。ちょっとした達成感で店を後にする。
姉との待ち合わせの時間はまだ先。とりあえずはトイザらス前を待ち合わせ場所にしていたが、買い物が早く済んだ場合はベルスク前のスーパーマーケットQFCで、ということにしていたので、改めてベルスクに向かう。雨のなか、一応傘を差しつつ。都会ででかいビルがごろごろしているダウンタウンだが、人は意外とまばらで、その点もありがたい。途中スタバを見つけて入ってみたが(あちこちにある)具合が分からず退散。ベルビュースクウェア内のSEATTLES BEST で飲もうと心に決める。特に迷わずベルスクに入りSEATTLES BESTへ。冷たいのを飲もうとしたが、注文を間違えたか熱いのが出てくる。だがそんなの構っていられない!きっちり小銭で支払うのだ!「パーフェクト!!」とレジのお姉ちゃん。なんだかバカにされているようにも思えたが素直にうれしい。熱いが我慢して飲む。もう一度ベルスク内を回ってみるか。
再度ぐるっと回ってみるが、やはり行くのはさっきのゲームショップ。午後になってGAME STOPが結構混んでくる。女性率もわりと高いかな。ワゴンに日本のギャルアニメがいっぱい。向かいのCDショップへ。こちらも日本のアニメコーナーがあってビデオにサントラCDが置いてある。隣になんか黒いシートで隠された棚がありますが・・・ってめくってみると日本のアダルトアニメ(^^;)。現地の保守的なご両親からは日本のアニメいかがわしと思われてるのではなかろうか。同ショップでゲームをみていたら、先ほどのデカレンジャーもといパワーレンジャーSPDのGBAゲームが出ているではないか!日本ではデカレンジャーのゲームなんてなかったと思うんだけど。これと、懐かし系のタイトルと合わせて2本購入しようとレジで並ぶ。
そこへ電話。姉からかと思ったら、なんと日本にいる母だった。姉に連絡したら独りだってんでかけてきたらしいが、今レジ待ち。軽く話してすぐに切る。でもまぁそれはそれで便利だ携帯電話。レジで購入。今度はクレジットカードにチャレンジしてみることにした。そんなに難しくない。これからはこっちで買い物、かな。
ベルスクもだいたい見終わった感があったので、待ち合わせのQFCに向かう。QFC は、広い店・・ってこちらではどこも広い。長い道の左右すべて冷凍食品のフリーザーなのが圧巻だったり。もっとも、品物自体変わったものはそれなりにあれど、ひょっとしたらドンキホーテあたりで輸入しちゃってる?という感じでそんなに目新しさはない。せいぜい「サイズがでかい」ぐらいかなぁ。できればここで会社の部の土産でも買っておきたいと見ると終わったばかりのハロウィンのグッズが置いてある。ここから探すか。
カボチャっぽい小さいお菓子の詰め合わせ。これを「ハッピーハロウィーン」とかいって配ればなんとかなるだろう。(←後に姪たちからめぐんでもらった菓子をあわせて会社で配ったら、喜ばれた。が、お菓子の評判は散々(笑)。)また、お世話になる現チームの方々向けにはさらに別の菓子(?)「CLIF」を。なんだかよくわからないがクランチ系で、崖を登るひとのイラストが描いてあることか元気がでそうだ。他に2、3自分用のチョコを買ったり。あと、到底買う気にはならなかったが、ハロウィン仕様のミミズっぽいケーキとかあるのは笑ったな。そうこうしているうちに姉と姪姉妹到着。車で帰宅。

姪たちにDSを見せていたら、結構喜んでもらえる。スーパープリンセスピーチが人気なのだがこれを発端に姉妹でちょっとした喧嘩に。それ自体はたいしたことなかったけど・・・。長いこと姉妹をやっていると、お互いいろいろ苦労するのだろう、かつての自分を思い出し少し複雑な気分。彼女たちにはうまくやっていって欲しいものだ。

時差ボケは一段落しているはずなのに眠れない。そこでちょっと日本に電話。本人がいなかったので留守電。「トイザらス行ってみたけど、ひとつもないよ。もしシアトルで有名な店を知ってるなら探してみるので教えてくださいな。」返事がどうあれ、もうちょっと探してみる気はあったのだけど。