シンデレラストーリー

振り返ってみると、ミュージカルを観たのはこれがはじめてのようだ。

先日読んだ週刊アスキーの記事に鴻上尚史が出ている。このひとの芝居は高校時代にたまに観ていた。お笑いの多いセリフ、シチュエーションを楽しんでいくうちに、なにやら深いメッセージが見えてくる気がするひねた脚本だったとおぼろげに記憶している。記事によると今はミュージカルをやっているのだという。
それが「シンデレラストーリー」。

そういえばあの後イギリスで本格的に劇の勉強をしてきたと聞いていたが、それが生かされているのだろうか。亜種っぽい持ち味がどのように変わるのだろうか観てみたい。

そう思って調べていくうちに、思い出した。先日ゴーバンズを聴き直したとき、ボーカルだった森若香織の公式サイトを読んでたら、今の彼女がやってるのがミュージカル。で、そのタイトルは・・・。

「シンデレラストーリー」じゃないか!

そんなわけで。なにかしらの縁を感じてガラにもなく見に行ったわけだが、内容自体はとんでもなく「ベタ」でした。もちろんオリジナルの展開もあるにはあるが、本筋を変えるに至らない。あくまでもシンデレラ。継母親子の意地悪を乗り越え、愛しい王子様と恋に落ち・・・って恥ずかしいぐらいにベタやん!!ひょっとして「変なのになってるかも」って期待は見事に裏切られたのだが、そこはそれ。スタンスを換えて素直に観ました。
うん。まぁお笑いノリは以前と変わらないや。さすがにうまい。
マニアックで冒険しまくりの小劇場とは違い、役者や舞台装置など、金をかけまくっている作品はやはりスタンダード志向にならざるを得ないのだな。というか、イギリスでの勉強自体スタンダード志向だったのだろう。
芝居の合間に歌が入る、って不自然なようでいてなかなか合うのだな。というか、もともとから芝居と歌は一緒に発展した文化なんだよな。
・・・などととりとめなく考えながら、豪華な舞台を見ておりました。

ちなみに森若香織の役は意地悪お姉さん。声聞いてすぐにわかった。
ステージCD予約して帰宅。以上。