- 出版社/メーカー: カプコン
- 発売日: 2013/07/25
- メディア: Video Game
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当然この背景が作品にも表れる。現スタッフは4の信用を取り戻すことが最大のミッションだったはず。成歩堂を弁護士として復活させ、御剣との対決をお膳立てする。長らく止まっていた4の世界の時間を進めさせるのは大変なプレッシャーだったろう。方法として、第三の弁護士、希月を登場させたのはよくわかる。実質的に今作の主人公である彼女を軸に成歩堂と王泥喜を活躍させる。うまい設計ではある。ただ成歩堂、王泥喜、希月の3人体制で6以降も進めるのはかなりキツそうだ。
今作の不満点はそういう主問題への注力が原因か、他の点でなんとなく薄いというか、ご都合展開が増えたというか、脇の甘さを感じたところかな。肝心の希月が、教科書どおりにきちんとキャラ設定されてるくせにどことなく魅力に乏しい。ラストの黒幕が推理の結果はじけだされたところで誰もその推理を疑ったり犯人を庇ったりせず一気に悪者扱いしてしまうところとか結構違和感を感じた。
ただまあ。総体としてはまとまっているので及第点なのか。なんか評価しづらい作品だなあ。
あと過去作との絡みがあまりない、「逆転学園」は結構好きだった。3人の友情がわりと染みた。若いっていいなーと。
過去作のしがらみがもっと薄まる6になったら「逆転検事」のときのように違和感が減ってより良い作品が出てくるのだろうか。いちおう期待しておくとしよう。