ディシプリン*帝国の誕生(Wii)

こういうタイトルもちゃんと出せないようでは、メディアとは呼べない。
期待したほど問題作というものでもなかったが、ゲームシステムになぞられた比喩が興味深かった。男たるもの、公たる女性の面前で己れの欲望を満たしてはいけない。見えないようにしながら、隠れながらいっぱいいっぱいになったリビドーを解消するのだ。それが淫靡というもの。しかし一度決められた女性の前では、むしろ欲望をあからさまに、共有を強要される。・・・読み取ろうとしなくても、ほとんど明解に語られてしまって、気恥ずかしい。もうちょっと"難解"のオーラで包み隠して、上品に表現してもらいたかったかな。

この手のタイトルでいうと、過去にPCで出た「ねじ式」の方が良かった。といっても比較対象自体これしか知らない貴重なジャンル。