シアトル日記(その1)

10/29-11/5までの約一週間旅行から帰国して2週間。微妙に記憶が抜け落ちつつあるこの時分にメモを見ながらさっと書いていこう。

0日目

自宅からJR成田→京成成田→成田空港へ。空港の地下のスタバでまずは一杯。これから本場でも飲むんだぞ、と。手続きはそれなり。飛行機の中は混み込みでこれでは寝られない。
離陸したのが3時半。そのまま8時間席につきトイレにも行かれず。(通路側のアジア系女の子が離席したら立とうと思っていたのに、彼女が立ってくれなかったので(^^;)しかし胡坐かきつつ離陸ってアリなのか。)
シートはほとんど倒れず、外はずっと夜中。ほとんど眠れなかったが、席備え付けのモニタが現在位置を表示してくれるのでなんとか耐える。食事は意外に質素。夕飯と朝飯支給。
夜がうっすらと明けてきたと感じたら、アメリカ大陸が眼下にあった。雲の隙間から海沿いの街に下り、シアトルに着いた。現地時間は朝6時。レンタルした携帯電話が使えるようになったので操作に戸惑いつつ日本の母親に一報。
当たり前だが英語圏。税関の英語でいきなりびびる。何を言ってるかわかんないす。しかし、予めガイドブックで予習したとおりに地下鉄(なぜにハングル?)に乗り、なんとか空港出口へ。もっとも苦労はここまで。出口では義兄が待っていてくれていたのだ。
空港シアトルズベストでコーヒーを一杯飲んで、車でベルビューへ向かうのだった。

1日目

車はいきなりハイウェイ。右側通行、シンプルな英語看板を見つつ2,30分ほどで姉の家へ。家はアメリカのドラマにありそうな感じで、ゆったり広々だった。どの部屋も天井、面積一回り大きい(掃除機ロボットが実用されている環境だし)。裏庭にはブランコ。どことなく別荘地然としていて、実際近くには自然に親しめる遊歩道があり、鹿も出る(らしい)。
微妙に眠気があったが、この日寝ると生活リズムが狂うとのことでそのまま姉夫婦と買い物へ。
まずは地元のホームセンター系の巨大な店。テレビとパソコンとオモチャと本と雑貨と食材。なんでもある。(最近日本の九州にも上陸?)そのあともう一軒ぐらい見たかな。一度家に戻ってから姪たちを迎えに付き合うことに。
この日は土曜日。週5日(月-金)は現地の学校で、土曜は日本人のみの補習校で学んでいるらしい。家庭内では日本語しか使わないが、かなりネイティブに触れまくっているため放っておくと日本語がおぼつかなくなるそうだ。(逆に英語は堪能で、ハリポタ程度なら英語版の方が読みやすいらしい)そんなわけで学校は日本人だらけ。入り口には「古本回収」とか書いてあるし(確かに日本語の本は貴重そうだ)竹の墨絵なんてのも飾っていたが、図書室の本は全部英語。(蔵書を調べると、「ザンス」や「パーンの竜騎士」など馴染みの本が(^_^))日本でいうと小学校4年の姪姉と1年の姪妹を連れ、帰宅。途中、昼飯で商店街に寄り、ピザ食べ、本屋により、念願の本家スタバに出会う。早速この時期限定の「PUMPKIN SPICE LATTE」を飲む。「かぼちゃ」味を覚悟したがそんなでもない。ちょっと渋いがなかなかおいしい。あとパーティグッズ店にも行った。この日から世間的にはハロウィンで、子供たち、それと一部おとなはコスプレして街を練り歩くのだ。店にはさまざまなコスプレ衣装。人気がありそうなのはあらかた売り切れ。ちなみにアメリカンなキャラのなかにデカレンジャーデカマスターの姿を見て喜ぶ。そうか、こちらでは現在デカレンジャーパワーレンジャーなのか。
家で姪たちは衣装に着替える。姪姉がかぼちゃ。姪妹がアラジンの姫、ジャスミン。統一性の観点から疑問はあったが、このあたりからだいぶ睡魔が襲ってきたので気にしない。
寝るわけにはいかない。改めて別の商店街にてハロウィンイベントが待っているのだ。商店街では、小さい子供たちが思い思いの服に身を包み、入れ物をもってあちこちの店先に入っていく。なかでは店員がお菓子をもって待機。「Trick or treat!」の掛け声に対してにこやかにお菓子を入れ物に入れていく。中央の広場ではベストトレッサー賞じみたイベントも催されてなかなか盛況なのだがだいぶ眠くなって退散。ともかく早く寝たので、このあたり記憶はちょっとあいまいになっている。
ちなみにおみやげのたまごっちは思いのほか喜ばれ、彼女たちはその日からずっと手から離そうとしなかった。祖父母の苦労も報われたことだろう。

2日目

日曜につき、家族総出で観光に付き合ってもらう。
事前に「郊外」を希望していたのを考慮してもらい、まずはツインピークスで有名(らしい)スノコルミー滝。車でハイウェイ(というか、フリーウェイ?)を飛ばして40分ぐらいかなぁ。結構あっさり悠然な滝が目前に。しかし車で行けるのは上からの眺めだけ、下から見ようとするとかなり歩く。前回来た姉は断念したそうだが、今回は希望して付き合ってもらうことに。シアトルはこの時期雨季で・・・その割りにここまであまり雨には出くわしていなかったが・・・道はかなり濡れていて、日本のように親切な柵とかもない。姪と手を繋ぎつつ、ゆっくり降りていく。本当の滝の下側に行きたかったが(崖とか柵とか)どうも行っちゃいけないようなたたずまいで、さらに姉親子が引き止めるのでそれは止める。こんなところで余計な心配かけるわけにもいかないし。(でも他の観光客、どんどん降りていくんだよな。)で、帰りの登りはやっぱりきつかった。ちなみにリスとでかいナメクジに出会いました。あとお土産屋は熊がいっぱい。
次。車で周囲のおだやかな自然と町並みを見ながら、鮭が上ってくるという河に。
ちょっとしたダムみたいになっているところを望みつつ、躊躇している鮭が沢山。手掴みで取れそうではあったが、そこはそういう場所ではなく、周りの看板とか見ても「鮭と自然を守ってます」みたいな雰囲気であった。
自然にちょっと触れた後、ついにシアトル本土(?)に向かう。橋を越えて、金持ちの住むというマーサーアイランドを抜けるといきなり大(?)都会。シアトルのいいところは自然あふれる避暑地的な地から数十分で都会のオフィスに行けることだと思う。義兄が通う高層ビルを横目にウォーターフロントへ。海沿いのハンバーガーショップRED ROBIN で昼食を食べた。
食べたのはBanzai Burger。テリヤキなので日本風の名前っぽい。飲み物はムースを頼んだところ、普通に大きい入れ物、に加えてお代わり用容器がもうひとつ(^^;)さらにオニオンリングが心棒を中心に積み上げられ、この辺にアメリカンを感じてくれという姉夫婦の心意気をしっかり受け止めたのですた。
周辺はこの日もハロウィンデー。姪たちにはカニとお魚帽子を買って即席コスプレとし、近くの店で「Trick or treat!」。イチローの表看板が立つスポーツ店や館内にギリギリなサイズ、感じなメリーゴーランドのある「ベイ・パビリオン」を見たり。
そして、駐車場の時間を気にしつつ、お願いしてシアトル水族館にも入る。ここもハロウィン状態で、壁にちょっとしたドクロとか、水槽に不気味にかぼちゃが沈んでたり、中では無料でドーナツとかスタバのコーヒーが振舞われたり。(ちなみにこの館半分、いきなりぶち切れている。アイマックスシアターだったところが改装らしいがなんとも豪快・・・チラシによると海の化物に壊されたとか(^^;)←公式ページを見返すと、改装というより閉鎖?)
この頃から、そろそろ雨が降ってくる。車でスペースニードルへ。
奇妙な建物(エクスペリエンス・ミュージック・プロジェクト。後でちょっとだけ入った)の隣りのタワー。シアトルのシンボルに上る。そういえば今年は大阪の通天閣、名古屋のテレビ塔ときて、続いてシアトルのスペースニードルかと、変な感慨にふけながらエレベーターに。兄ちゃん(下りはお姉さま(?)だった)の解説のようなパフォーマンスのような語りを聞くつつ上に。こういうのって、チップはいるんだろうか?だか誰も払わず。そういえばRED ROBIN では合わせて義兄がチップを払ってくれていたが、あまりそういう場には出くわさなかったな。上でぐるっと周ってシアトル全景を望む。晴れてて昼なら山が見えたらしいが、仕方ない。(ここでもスタバ発見。本当にどこに行ってもある。)
まだ夕方だというのにかなり暗くなってきた。アルカイビーチで海からの眺めを堪能し、この日の観光は終了した。

・・・そうそう。この日からサマータイムから通常に。家の時計を全部1時間遅らせる。