ちょっとだけ死を想う。

尼崎JR脱線事故。あまりに日常と非日常的悲惨さの乖離の差が激しくて、自分にとっても衝撃的だった。朝の通勤電車は仕事前の準備時間。道を歩いているときよりも無警戒になっているはずで、「少し速いな」とは思ってもあんまり気にはしまい。で、一瞬の後に地獄。あまりに無残でそれ以上の言葉が出ない。
即死だった方がマシだったのか、数時間閉じ込められてなおも生き残った方が良かったのかは個人の人生観と怪我具合によりけりだろうけど、第三者としてはちょっとだけ、「それでも生きてさえいれば」という立場。でも当の運転士本人の立場に限っては、さすがに生きてない方がマシなのだろうな。

自分も一度車で事故ったことがある。自分も他人も、誰も傷つけなかったのは不幸中の幸いだったけれど、それでもあのハンドルさばきの一瞬は今でも心から離れず悔やむ思いだ。それが今回、一瞬の判断で100人の命。悔やんでも悔やみきれまい。自殺しても済まされる話ではない。


・・・なんて思いつつたまたま早く帰宅したところ、小学校時代のクラスメイトが亡くなられたと聞いて驚く。死因は心臓マヒだったか、特に前兆もなかったようなので、またも日常から死への非情さを思い知らされたわけだ。

通夜に間に合いそうだったので私服のまま駆け込んだのだけど、すでに式も終わり間際。親族たちが見守るなか、ひとりで焼香するはめに・・・って焼香・・・じゃないの?!

故人は某有名神宮の神主と聞いていたのでそんな予感もしてたのだけど、こんな場面でたまぐし渡されてもどうして良いかわからんです。適当に礼して捧げて帰ってきたが、きっと礼は何回とかいろいろ決め事はあったんだろうなぁ、
と、ばつの悪いオチで終わる。この話の流れとしてもばつ悪いですな。