涼宮ハルヒの並列(Wii)

涼宮ハルヒの並列(通常版) - Wii

涼宮ハルヒの並列(通常版) - Wii

時系列としては「直列」の続き。クリア。長かった…。
後味は、決していいとはいえない。うんざりした。ようやく開放された気分だ。何度も何度も何度も、ラストまで計51回、同じ一日を繰り返した。ギャルゲー主人公的立ち位置のキョンは、「直列」同様いちいち脳内ツッコミが長くてうんざり2倍増し。だがこの作品の意図としては正しい感想なのだろう。このあとに見ることになる「エンドレスエイト」もそうらしいが、ハルヒをテーマにしたゲームな以上、ループものは外せないはずで。原作ものの世界観と整合性を保持しつつ、やるならとことんやる、その姿勢には感服した。描写も丁寧で、ループ展開でもそれを補助するように文章変えてきたりで、さらに時間がかかってしまうのが困りものだが。(※完全ループ文章は快適スキップオートが効くし、本当に無駄な部分は描写的にも飛ばしてくれるのでそういう面で文句が言えないのも心憎い。)
違和感を感じつつ繰り返し→独りで記憶をもって奮闘→仲間とともに展開→謎の核心に迫る。と、じょじょに前進しているのが実感できるのも良し。ポリゴン演技も及第点以上。あれぐらいの絵柄で動いてくれれば一枚絵よりはるかにいい。うんざりしつつ誉めるのは複雑な心境だが、良ゲーは認定。2度はしたくないけどな。
[追記:2010.10.17]
この「並列」でループものを済ませたばかりなのに、すぐ後のエンドレスエイトでは一切触れられることはなく。長門ナノマシンは使わないのかよ。とつっこめてしまうあたり、残念なことよ。