X68000 HDD サルベージへの道(3)

X68000 Z買った。起動がめんどくさい。通信環境がないのは仕方ないわけだが、HDD環境までなかったとはな。これで可能性が大幅に減った。ある種のきっかけになればと思った製品なので、役割は完了したのかな。高かったし、場所もとるのが厄介ではあるが。

きっかけとして、エミュの方をいじる。サルベージしてあったHDDの中身をXM6で見ることは出来ていた(2010年10月)。が、なぜか起動ができないまま。HDD環境で起動できないと、まともに使えないので困ったー。時々試しては失敗していたのだが。この前、改めてネットを見返してなんとなく試してみたら、出来た。あっさり出来た。
20世紀末に放置した環境が、いきなり復活したのだ。しかもよ。GPD WIN2の小さい環境で。さらにSoundCanvs VAインストール済みの環境でよ。これこそ、タイムカプセル。自分にとって青春時代の空気のたっぷり詰まったタイムカプセルがついに開かれたわけですよ。うわあ。

ウィンドウズのない時代だから、ファイラーが基本的な運用環境。自分はFu.xを使ってた。ハードディスクも容量が少ない…80Mバイトしかないので蓄えられたファイルはおおむね圧縮されている。当時の形式はもちろんLZH。選択すると、メモリ上に設定されたRAMドライブにて自動的に解凍される。ネットで落としてきた様々なデータを楽しむのだが。JPGは大きすぎて表示に30秒から数分かかったりするので、PICMAGといったイラストのデータ。MP3なんて扱う容量なんてないから、音楽は基本楽譜データ。それをPCの内蔵音源で演奏させるのだが、自分はMIDI音源を買っていたからね。かなりリッチな演奏が楽しめる。ワンボタンでMIDI演奏ツールRCPが立ち上がり、解凍したRCPファイルを選択して演奏させる。SoundCanvs VAの、SC-55の音で再現される演奏。うおぉぉ。
…まあ、それだけなのだが。当時のパソコン通信のログはほとんど別のフロッピーに格納していたのだが、親に捨てられたかな。残っていたとしても…実家のサルベージ用のPCもだいぶ古くなってしまった。使い方も一度忘れてるし、サルベージできるだろうか。そんな手間をかける意味があるのだろうか。なんて思いながらフォルダを漁っていたら、新卒会社入社当時の同期とのやりとりのログが。げぇぇ。読みたくねえ。

ともあれ。CD-ROM版の電脳倶楽部も読めるようになったし、通勤電車の中でぼちぼち読んでいく。これで当初も目標は達成。長かったけどな。

さて、これからどうする?環境を再構築する手はある。80Mに閉じ込もっている必要なんてない。もっと広いHDD環境に引っ越して、LZH圧縮を止め、全部解凍、フォルダ整理するのもいい。Z'sSTAFFも復活したので、未完成で放置していた絵の続きを描くのもいい。発展のない古い環境にどこまで固執するのかというのもあるけど。

まあ、好きにするさ。