ラグランジュポイント(FC)

ラグランジュポイント

ラグランジュポイント

  • 発売日: 1991/04/26
  • メディア: Video Game

SFCでブレイクしたFFIVリリースの3ケ月前にFCで発売されたという、ハード末期のあだ花。すでに技術力で定評のあったコナミ製。『ファミリーコンピュータMagazine』による読者参加企画というから、版権的に大変厳しくその後の移植もリメイクも皆無というのもむべなるかな。売れなかったらしいしね。それだけにプレイしてみる価値もあるというもの。クリアしたので感想を。

昔のRPG名作はこうだったんだな。と。イベントに沿ってキャラが動き回り、フィールドが変わっていくというのはDQ4やFF4あたりからで。もちろん攻略によって行けるフィールドが広がる、というのは変わらないにしろ、各地に配置されたフラグをいったりきたりするオリエンテーリングのような手触りの新作RPGにはここ20年出会っていない気がする。夢幻の心臓IIもこんな感じではなかったか。

バトルシステム面で言うと、バッテリー量を心配しながら動くところとか、自分のレベルより、武器レベルで戦闘の難易度が全然違うとかいうのが面白いところ。もっとも。武器自体は金さえあれば合成でガンガン最強まで行けるのだけど、使うキャラのパワーとマインドが一定値以上でないと使えないので結局キャラのレベルを上げる必要が出てくる。攻略サイトによると最終武器は「ぜったい0どほう」一択で。使用キャラのほとんどはレベル50ちょっとでこの武器を使えるようになったのだが、回復系女性キャラのレタのマイドが圧倒的に弱く。彼女のためだけにレべルを70以上まで上げることになった。レベル上げはレジャーセンター跡。狙うはメタルスライム的な経験値爆上げ敵のクリスタルコア!。もちろんなかなか出てこないので延々と同じところを彷徨う。暇なのでBGMにくだらない歌詞を付けて口ずさむ。くだらな過ぎるが、絶対忘れるだろうから書いておこう。

Fortified Zone (バイオ研究所、基地、要塞)


Lagrange Point Music (FC VRC7) - Fortified Zone

来てよね、来てよね。
お願いお願い、来てよね。

(最後の「来てよね」のあたりでエンカウント。)


戦士への覚醒 (バトル)


Lagrange Point Music (FC VRC7) - Fighters Awaken

頼む 来て来てよね 頼む 来て来てよね
違う お前じゃない 違う お前じゃない。
(中略)
来てよ来てよ来てよね!


さて。レタに「ぜったい0どほう」を持たせられたら一気にダンジョンを駆け抜けてラストまで。スピードの速いレタの攻撃一発で概ね全滅。楽々!…さすがにラスボス直前とラスボスにはヒヤヒヤさせられたが、思い返すと、ボス戦での全滅は一度もなかった…はず。悪評高いオレギ戦まで。ありがたいことです。

プレイスタイルに時代を感じた。エンカウント率の高さに辟易はした。けど、それ以外は全体的に高いレベルでまとまっており、ファミコンとは思えないぐらい。特殊チップでFM音源にまでしてしまったサウンド含めて。ただ、他のレトロゲームと一緒くたに遊んでいるので「ファミコンを超えた!」っていう感動は残念ながら少ない。リアルタイムでプレイしていたら、おそらく名作認定していたはず。

お気に入り音楽はそのオレギに代表される中ボス戦のバトル曲。


Lagrange Point Music (FC VRC7) - Fighters' Sadness

それとエンディングかな。


Lagrange Point Music (FC VRC7) - The Resurrection of Sabbath