バディミッション BOND(SW)

バディミッション BOND -Switch

バディミッション BOND -Switch

  • 発売日: 2021/01/29
  • メディア: Video Game
 

 アドベンチャーゲームの灯を絶やしてはならんのです。
任天堂が販売するなら駄作ではあるまい、という割りとジャケ買い気分で購入。前情報はあえて見ず。体験版もプレイせず。で。買った価値は…確かにあった、と言える。

逆転裁判みたい」というネットの評判に、最初は違うだろ!と反発していたが、落ち着いて考えてみると、なるほど似てるというのも一理ある。探索で手がかりを得て、本番=逆裁では法廷、このゲームでは潜入パートでそれら手がかりを用いて解決していく。構造はそっくりだ。
肝心のストーリーも悪くない。落とすときがちょっとえげつなくてステラグロウを思い出したが。ボリュームも、本編しかプレイしていないがそれでも十分。

ただね。プレイしていて違和感が少々。絆(=BOND)がテーマな作品ではあるけど、メンバー同士の執着心が友情にしてはなんか濃厚すぎないか?これ以上進むともはや友情というより愛情に?…というところでピンときた。このノリ、BLもしくは乙女系!エンディングのスタッフクレジットでシナリオライターの名前を確認即検索。開発はコーエーで『アンジェリーク』『遙かなる時空の中で』系か!やはりな。ガチだ。濃いわけだ。

そういう情報を得て振り返ると良くわかる。ルーク<>アーロンのヤングペアは初心者向け。モクマ<>チェズレイの病んだシニアペアは上級者、より腐ったファン向け。シナリオライターの女性視点はナデシコ=スーパーウーマンで4人を温かく見守り、男性視点ではチェズレイで、より熱くモクマを愛する。うわあ。さらに言うと、ひとりヒロインのスイの出番が少ないわけだよ。もうちょっと出番があってもいんじゃないかと思っていたが、そもそもライターの興味範囲外だったに違いない(おそらく)。

もちろん、一般向けタイトルとして配慮してライティングしているのは良く分かる。いまどきの若者なら男性でも気にならないかもしれない。が、やっぱり匂いがキツくておじさんには辛いよ。続編出ても、ちょっと勘弁かもしれない。