ムーンライトシンドローム(PS)

ムーンライトシンドローム

ムーンライトシンドローム

  • 発売日: 1997/10/09
  • メディア: Video Game
 

トワイライトシンドローム』の続編的立ち位置に立っているが、必ずしもそうでないものとして作られてるし、続編であることを拒否するファンも多いと聞く。今回はそんな評判を十分に理解してからプレイしたので冷静でいられたが、自分もリアルタイムにプレイしてたら、納得できなかった可能性は高いな。

前作であれだけ感情移入した3人のキャラがどこか悪い方向に改変されて、あんなラストじゃな。浮かばれない。

ゲームの出だしで、トワイライトの中心的舞台であった校舎を取り壊し、近代的建築で立て直し、ということで「今回は違うものをつくる」という意思表明ははっきりしているのだけど、そもそも作品の手触りが違う。前スタッフが作り上げた世界観を引き取ることで、ファンと前評判を引き継ぎ、それをぶち壊してみせることで己れの作家性を強調する。悪趣味な話ではあるが、その悪趣味込みでこのひと、須田剛一氏の魅力なのだから。

作品自体の感想はあんまり語らない。良く分からない部分が多いし、作ってる方もわからせようと作っていないから。とはいえ表層的に断片的にメモ。

舞台は昼こそ校舎だが、すでに前とは別のもの。(科学室だ図書館だとあちこちに行かされるが、場所は示されない。登場人物には周知だが、プレイヤーは全く分からないので無駄に彷徨う羽目になり。それがプレイ時間の大半となる。)夜は主にクラブで変なビートを聞かされる。

前作ではあえて顔を出さなかったのに、今作ではアップ多用。稚拙なCGで、なおかつ描き分けができていない。プレイヤー側のキャラは相変わらずテキスト表示だが、「他人」として出てくるキャラの発言は音声で表現。これが不気味さの点で良い雰囲気を醸し出すことに成功している。


音楽は、ボスキャラたる謎の白髪の少年のテーマがいいかな。
※30秒後あたりから


#22.[Moonlight Syndrome] ムーンライトシンドローム:遭遇 白髪の少年 [Mitra]


なお須田剛一氏の作品としては、以下プレイ済み。

marukun.hatenadiary.jp

「自分は嫌いじゃない」と書いたものの、プレイにはすこし覚悟がいる。NO MORE HEROES 2Wii版購入済だが、積んだまま。Switch版をプレイすべきか…。