イーハトーヴォ物語(SFC)

 

イーハトーヴォ物語

イーハトーヴォ物語

  • 発売日: 1993/03/05
  • メディア: Video Game
 

 

宮沢賢治をフューチャーしたという異色のゲームということで、発売当初から気にしていたが、ようやくプレイすることができた。27年前?うわあ。
もちろん、クリアしての感想。
全体的な空気は良く出来ている。見た目はRPGだが、バトルのようなシステムもなく実質アドベンチャーというのもまた良し。問題は取り上げられた宮沢賢治作品だ。自分の意図する氏の作品は「注文の多い料理店」とか「よだかの星」「どんぐりと山猫」とかなのだがそういうのはなし。心なしかマイナー作品ばかり選んでいるように思うのだが、どうか?…自分、それほど氏のファンでもないから文句は申せませぬが。
それでも「セロ弾きのゴーシュ」「銀河鉄道の夜」はちゃんと取り入れてくれて良し。特にこの作品でもラストを飾る「銀河鉄道の夜」は題材にしろ、テーマ性にしろ、やはり宮沢賢治の代表作ですな。松本零士の「銀河鉄道999」に繋がっていくのも納得。
音楽は、落ち着いて風格のある曲が多くていいです。

 

 オツベルと象」で流れてた「ある商人の1日」が分かりやすく味が出てて好きかな。(動画はなし)