今日から俺は

話のきっかけはもちろん最近まで放映されていたテレビドラマね。

監督やスタッフ、キャストの尽力はもちろんあった。それは強く認めたうえで、自分は原作のチカラを推しておきたい。このタイトルは未読ではあったがそれ以降の西森氏作品はいくつか読んでいる。続く作品連はもともと不良臭の少ない清潔感のあるサンデーで、ツッパリ作品ではなかったが、今日俺で培われたであろう西森氏のシナリオセンスを何度も楽しませてもらった。

作品中善は必ずしも正義ではない。ちょっとしたワルを自由なものとしてむしろ肯定する世界観で、対する敵はより凶悪な悪。酷い悪を印象深く見せつける。それを小悪で小市民の主人公が攻略する爽快感。見せ方のセンス。そのベースが、時代外れのドラマ構築に役立っていたはずだ。


それとOPの「男の勲章」ね。当時はいくつもあるツッパリソングのひとつでしかなかったけど、今聞くとなかなか新鮮でいい唄だよな。もちろんカラオケレパートリーのひとつとなったね。


嶋大輔 男の勲章 原曲

原作もkindleで2巻まで読んでみた。初期作品で絵柄も演出も素朴だが、氏の魂はこの頃からちゃんとあるね。