図書館の魔女

先日カルカルの「ビブリオバトル」で紹介されていたタイトル。このイベントは「各自、本紹介をして、一番読みたいプレゼンをしたひとが勝ち」というものだが「この本、すごく面白いです。ネタバレになるから細かい中身は語れないけどさ。」的なプレゼンが一番読みたくなったという(^^;)
個人的には「ファンタジー」と「図書館」の2ワードで読まなければと思った。作品との出会いはチャンスが大事。チャンスだと閃いた瞬間に図書館の予約ページを開いていた。(本当は買うべきなんだけど、上巻下巻合わせて5,000円はきつい。)

図書館の魔女(上)

図書館の魔女(上)

図書館の魔女(下)

図書館の魔女(下)

異様に分厚い本だが、4,5日で読みきった。名作ですか?と聞かれたら名作ですと答えられる。
この世界での魔術…力とは情報。たまたま見知ったこと、本から得る歴史、地質、軍事、言語学民俗学、ありとあらゆる情報の断片を再構成して真実を掴み、それを駆使して世界を変える。情報の見落とし、読みそこないが主人公側の負けと表現される。その力ってファンタジー関係ないよね。だから読んでの手応えはファンタジーよりもっとリアルだ。時に推理小説を読んでる気すらする。
謎や伏線など物語は完結していないが、ここで終わってもかなりの満足。でも続編が出ると聞くと…期待するしかないよな。