公式コミカライズ「魔法少女まどか☆マギカ」

魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (3) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (3) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

アニメの暫定感想はこちら

秋葉に行ったら、その日が公式コミック3巻の発売日だった。迷ったけど、これも縁。全巻まとめてゲーマーズで購入。
内容は、基本的に変わらない。セリフはアニメそのままなので、脚本レベルで同じなのだろう。あとはアニメでいうと「絵コンテ」レベルの違いになるのだが…、アニメ版は脚本以外もいい仕事をしていた。美術も、音楽も、声優も。それと比べられるコミック版。キッツイよね。相当売れてはいるけど、レベニューシェアじゃなくて買い切りだろうから(ここは完全な推測)そんなに儲かるわけでもなかろうし。ただ作画のハノカゲさんが楽しく描いてるのが読んでてわかった。名作に関わることができた歓びを得られたのだろうな。それはなにより。

で。コメントしておきたいのはオリジナリティが出ている3巻について。
ひとつめ。「詰め込みはきつそうだ」ラストはボリュームが相当あるので、駆け足感は否めない。セリフとセリフの間にもうちょっと余白余韻を置きたいシーンもさっさと進んでしまったような。
ふたつめ。コミック版ならでは演出にはちょっと考えさせられた。
・「キュウべえは普段は表情豊かで本性を表すと怖くなる」ってのは解釈的に好みじゃないな。結果としてそんな展開にはなったけど、彼はもともと裏表があるわけじゃない。彼自身は何も変わらないけど、見るひとの気持ちで「かわいい」にも「怖い」にもなるアニメ版が正解のはず。「最初に序盤の脚本だけもらってかわいいマスコットだと思ってコミカライズしていたら後半予想外の展開になっちゃったので設定を変えた」んじゃないかと思いたい。あるいは、あの無表情さがコミックでは扱いづらかったから変えたのか。
・対「ワルプルギスの夜」でほむほむが戦う相手が黒マミ/黒杏子/黒さやかになっているのはコミカライズとして良演出。どっちがいいかといえば迫力のあるアニメ版の方が個人的には好きなのだが、コミック版なりの解釈として、これはこれでアリだと思う。
・リボンを外して概念化したまどかがさやかと上条の演奏を見るシーンで、まどかの髪にリボンがなく、その後ほむほむがまどかっぽくツインテール化したのはアニメより一歩先行く演出だと思う。素直にそうだよね、って思える。

・アニメ版ラストの次にあたるシーンはコミックにしかできない演出と思った。アニメでこれ入れてたら蛇足感バリバリだったと思うけど、コミックの落としどころとしてすごい綺麗に着地したと思う。ここは漫画家としての意地というかオリジナリティが見えてよかった。

で、「まどかマギカ」でネットをみてたら(全然違うんだけど)いくつか関連してそうな本の紹介があったので、読んでみた。