DS山村美紗サスペンス 舞妓小菊・記者キャサリン・葬儀屋石原明子 古都に舞う花三輪 京都殺人事件ファイル

先日クリア。
西村京太郎DSと同じシリーズなのだけど、わりと手触りが異なる。異なる主人公によるオムニバスの3作、のくせにあまり違いが感じられない。舞妓、外人記者、葬儀屋社長、と立ち位置は違えども、「主人公は事件に首を突っ込みたがるおせっかい&パートナーの恋人はそんな彼女を気遣いつつもただのイエスマン」ってとこ3人一緒。山村美沙作品の主人公たちということで一応は納得したが、つまりこの作者はおんなじような作品しか書けなかったというのか?(自分は未読につき未確認)
事件はトリックを明かすというより、人の話を聞いていくうちにアリバイとか人間関係が見えてきて解決するのであまり緊迫感はナッシング。「暇つぶしにミステリでも読むか」需要には答えてはいるけどコスト的にどうなのか。
おまけのクイズマラソンはご褒美がミュージックモードと知って頑張ったよ。
ちなみに、女3人がそれぞれ主人公のミステリといえば「湯けむりサスペンスシリーズ フリーライター橘真希」と比べたくなる(発売日も結構近いし)が、実際は両者別物。一応はまともなミステリの山村美沙に対し、湯けむりはなんちゃってミステリなC級タイトル。でもそんなトホホな湯けむりの方が愛らしいんだよな、自分は。
もちろん一般のひとには山村美沙をオススメするよ。