推しの子

高橋李依さんの声かわいいで検索してたからか、この作品がニュースでひっかかってきた。じゃあ、ちょっと観てみるか、と一話を観たら大変なことに。なにせ90分もあるがダレる時間がない。(以後ネタばれ。というか興味あるならすぐ観るべき。)

生前の記憶をもったまま生まれ変わり。産んだ母が未婚のアイドルであるという二重の秘密。そのアイドルは前世で推し(ファン)であった対象であり、大好きな母であり、その彼女の死に立ち会い。彼女を殺した実の父への復讐と彼女の果たせなかったアイドルの頂点を目指して芸能界入りする双子の兄妹。そしてふたりは前世で医者と患者であったことを互いに知らない…。面白くならないはずがないと思われる設定てんこ盛りですよ。
毎週のアニメを楽しみにしてても1クール終わったらしばらく続きは観られない。ならばとすぐに漫画喫茶に駆け込んで最近分まで一気読み。終盤まで来ているようでまだまだ続く感じかな。アニメも原作も並行して観ていくことになるだろう。

オープニングはYOASOBI。水星の魔女もそうだったけどヒット案件には欠かせない歌い手になってますな。

超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido(3DS)

回転ずしをモチーフにしたアクションパズル。対戦しながら物語を進める形式になっていて意外とボリュームがあって楽しめる。で、その物語は寿司を中心とした戦争?もので装いはバカゲーに近い。しかし、世界観、回転すしモチーフ、パズルの整合性がきれいにまとまっていて、完成度はかなり高い。わさびを食べたら一定時間うごけなくなる「ワサビ大サービス」。色を飛ばしてとれる「マイウェイ食い」。桶で繋ぎづらくなる「桶狭間の戦い」。パズルでは登場しないがしゃりを捨てて早く食べられる「邪道食い」。美しい食い方で相手を魅了し動けなくする「感謝食べ」。ラスボスの技、「お前のすしは俺のすし」など。パズルも楽しいし物語も楽しい。さすがは任天堂。もっと早く買っておくべきだった。

しかし、その制作スタイルはというと。この記事を読んであぜんとした。

発想の起点が安藤氏による「回転すしはおいしくて楽しい」だけで。そこからひねってひねって盛り込んで盛り込んで、「パネルでポン」の山上氏の渾身のパズルゲームまで生み出される流れ。こんな悠長なやり方ができるのは任天堂だけだよ。こんなに面白いのにほとんど売れてないっぽいし。とにかくこの記事で書かれている安藤氏の動きはやばい。実際にこういうタイプの女性はわりといる。シャーマンのようなご神託を述べ、その本人の謎の熱心さが周りを巻き込む。山上氏のような一流のクリエイターとスタッフに囲まれているからここまでのクオリティのゲームが完成したが、普通の職場なら多分さんざん振り回されて悲惨な状況になっているのでは…。でもFEも好きよ。

あと。今回主人公は女ムサシでプレイしたが、高橋李依さんの声かわいすぎ。寿司大好き観がたまらない。エンディングの歌が楽しくていいんだよ。

「アトラス ニンテンドー3DSファイナルセール」(3/2~)中止のお知らせ

…。アトラス自身は「諸般の事情」としか言ってないけれど、まあ噂どおり「二度目のファイナル」が原因でしょうな。景表法は舐めたらあかんです。

前回の「ファイナル」時は、手持ちの3DSのメモリが一杯いっぱいだから諦めていた。その後なんとメモリが限界を超えて増設できたので、今回の再ファイナルセールには歓喜していたよ。でも。景表法か。うーん景表法ね、景表法。…うん。こりゃだめですわ。なまじ喜んだだけに落胆、怒りもひとしお。この悔しさを紛らすために、ファイナルセールでダウンロード購入するつもりだったタイトル、即中古パッケージで購入手配したさ。早くしないともっと値上げしそうだからな。もともとアトラスのタイトルはほぼ購入済だったので、今回のこの二本でコンプだ。ふん!

アトラスはこれでミソを付けたな。お詫びがてらSWITCHでさっさとセール、大放出すべし。ユーザーの信頼を取り戻すにはこれしかないよ。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

定型的なスタイルで長寿を維持するスーパー戦隊シリーズは、常にマンネリを壊す挑戦をし続けているシリーズでもある。
前作の主人公以外全員ロボなゼンカイジャーは、ノリこそおバカであったけれども、そのフォーマットは逆に定番であり続けることを意識した作りだったと思う。アニーバサリータイトルだったしね。今作は逆に、中身の定番フォーマットをどれだけ壊せるかにチャレンジした作品だったと思う。
終盤になるまで全員が正体をお互いに知ることもなく。倒すべき絶対悪もなく。名乗りも基本的になく(スペシャルではあった)、世界観も伏線も良く分からないまま最終回を迎えてしまった。主敵だったはずの脳人3人も仲間に加わり大団円。

もちろん面白かった。主客たるお子様たちがどれだけついてこれたのかが非常に疑問ではあるが、クセのあるキャラたちの織り成すおかしなドラマには興味を惹かれ続けた。

…けどね。実際のところ、途中で割と冷めた。最初はわけの分からない展開に驚き。これはどういうことだと作品世界のあらまし紹介にかなり熱く期待をしていたのだけど。いつしか制作側がまともな説明をする気がないのだと気づいてしまった。たぶん良く考えてないのだろう。老成ストーリーテラー特有のある種の境地。世界説明などいらない。面白いドラマがあれば良いのだ、と。それで満足できない自分はまだ若造ということだ。

最終回後、混ぜるな危険と言われた「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」の制作が報じられた。脚本が双方のライターによる合作とのことで、丁寧なつくりの香村色が出てくれば、両作品にでてくる「五色田介人」の謎に迫ってくれるかもしれないが、ゼンカイ脳に井上御大の影響も大きいので、結局茶化して終わりの展開しか予想できない。この手の特別編はそもそも世界観がいい加減だしな。

次回作の「王様戦隊キングオージャー」は新たな世界観を見せてくれそうだが、そんなことをしなくても、そろそろ安心できるマンネリ王道でもいいかなという気もする。どちらでもいいからともかく面白い作品になってほしい。

デリシャスパーティ♡プリキュア

ここ数年、プリキュアへの関心が減少してきたからだろうか。一年をほぼ通してみたはずが、とても印象が薄い。良いこともあまりないが、取り立てて悪いと指摘したいこともない。言いたいことをさらっと列記して終わろう。

青のひとの「いい子キャラ」が追加戦士と被っちゃってなかったか?

主役のインパクトが薄い。でも**キロカロリーパンチはカロリー気にしてる中年男性には響くぜ。

お菓子作りテーマが途中でキラキラに移行してしまった過去作よりは、飯の重要性をきちんと正面に据えたのは良い。でも、この手のテーマはもうやめた方が良いのでは?(こじんまりとしがち)

幼馴染の男の子と変な恋愛展開に進まなかったのは好感が持てる。いろいろ配慮できるオカマさんも良かった。このへんの扱いの適切さがこの作品の品位を保った要因だろう。


で。次作第一話。ひろがるスカイはヒーローがテーマらしく。熱い展開が期待できそうだ。女の子がヒーローだって?ヒロインだろなんて言いたくもなるけど、プリンセスになれるはずもない平民の娘がそれを目指すことで突き抜けた名作もある。脚本があまり知らないひとなので期待半分不安半分。音楽担当も交代したのね。

TRUE REMEMBRANCE ~記憶のかけら~(3DS)

3DSのオンラインショップ終了が3月と迫り、今のうちにこれはというタイトルをサルベージしまくってきた。メモリは3DSの公表限界から4倍に増やしてしのいだが、タイトル数制限があるって酷いよ。3DSはもう一台あるので、こいつも使って購入したのがこの作品。選択肢が出てこないのでゲームというよりノベルなのだが。ネットでの評判が良くて安かったので。

オチは。まあ、そうだろうという感じ。どんでん返し感はあったけど、つらい記憶も自分のものとして共に生きていくというテーマは「そりゃそうだろ」としか思えなかった。…我ながらガサツだな。この世界の「辛い記憶」は病気という設定なのでそんな甘い話でもないのだろうけど。評価点は雰囲気。どこか寂し気、寒さを感じる世界観にキャラクター達の関係性から染み出るほのかな温かさ。読んでよかった、とは思う。

曲の印象はずっとオルゴール。好みなのはこれかな「Sunday」。忘れたくはない、思い出に残る穏やかな日常。


3DSでの販売はなくなっても、原作(PC版)はダウンロードできるようだ。絵柄は違っちゃうんだけど。

 

Miitopia(ミートピア)(3DS)

トモダチコレクション」の発展形よね。これ。さらにその元を辿ると、おそらくは"Little Computer People"(原作はAppleIIファミコンではスクウェアがキャラを女の子に変えてリリース)まで遡る。コンピュータが操るキャラクタを、ただ見るだけ。意外と楽しいんじゃないか、と思うし、実際そこそこ観ていられるけど、すぐに飽きる。当たり前だな。トモコレはそのコンピューターのキャラクターにプレイヤーが作る「顔」(=Mii)を与え、複数のMiiを出して、彼らの独自な関係性と営みを観る作品にアップグレードしてヒットした…んだよな。自分も購入したし、3DS版の続編も出ている。3DS版は買ってないけどね。やっぱり飽きるんだよ。

飽きる最大の理由は、彼等の生活が「日常」でしかないから。ならばこのシステムに非日常を当てはめてみたら?ストーリーを与えてみては?
そんな感じで作られたのではと推察するのが、このミートピア
ファンタジーRPGの世界観が繰り広げられるが、主役はあくまでもMiiたちであり、プレイヤーは、彼等の活躍を一歩引いた視点で楽しむ。過去作に比べてプレイヤーの介入の余地はかなり増えたと思うけどそういう思想でできているのは分かる。ちゃんと楽しめたよ。RPG的展開と、オリジナルなキャラ同士の掛け合い。この辺りのバランス感がベストではないだろうか。ベスト過ぎて次作をどうするべきか分からないぐらい。(Switch版はあくまでもリメイク。)でも出してくれないだろうか。ジャンルを変えてもいい。アイドル育成とかどう?

音楽は。キラキラと派手でバラエティさもあるが、あくまでも「それっぽい」曲作りに専念していて心に残るメロディはあまりなかった。でも「大賢者のテーマ」はいいね。この人は作品内でなにかと印象付けさせる必要があるからね(ネタばれ)。あとラスボスの曲(決戦!真超魔王)がしっかりFFっぽいのもさすが。

■ 大賢者のテーマ

■ 決戦!真超魔王