ソーサリアン(X1)

 

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SORCERIAN X1 TITLE

久々にやる気になってプレイ。基本シナリオから追加シナリオを4として、1-1→1-2→1-3→1-4→1-5、2-1→2-2→2-3→2-4→2-5、3-1→3-2→3-3→3-4→3-5、4-1→4-2→4-3→4-4→4-5 とクリア。20本ね。
この後、1と3しかやっていないセレクテッド、序盤で止まっているギルガメッシュまではしっかりプレイしたいと思っているが、とりあえずここまでで感想を述べたい。(さらに戦国とピラミッドでX1を終わらせたら、メガドライブ版、さらにPCエンジンドリキャス版?そういえばSWITCH版も買ってあるが、キリがないな。)

名作には時代を超えて親しまれる名作と、その時代があっての名作(ぶっちゃけて言って今となっては価値が低い)がある。
ドラクエIVはDSで発売されていて現在でも楽しめる前者。タイムトンネルはそもそもコマンド入力型アドベンチャーというジャンル自体が絶滅してしまって、遊べない後者にあたる。同じ時期に発売されたイースはその後の移植も続編も続く前者だが、ソーサリアンは後者だろう。もともとこのゲームの肝は、たくさんのミニシナリオが遊べること&追加で新シナリオが発売されるかもしれない可能性部分にあるのだが、各シナリオは小粒で、基本シナリオレベルだと凡作も多い。凝ったシナリオもあるが、フラグ立てに奔走する面倒なつくりになっている。おまけに新シナリオ?DLCと考えれば今でもウリにはなるが、遊べるゲームタイトルが沢山ある現代において、それほどありがたみのあるものではないからね。こういう「システム」のニーズと可能性はあっても、あの頃の熱量を持って迎えられることはあるまい。
もちろん。視点さえ変えれば今でもこの作品の素晴らしさが色褪せることはない。
「あの時代のPCスペックを限界まで出し切った完成度をもつグラフィックと音楽。」
ピクセルもそれほど細かくないのに、8色しか出ないのに、市松模様状にドットを組み合わせて無理やり中間色を作っての絵作り。さらに斬新な色の組み合わせで作られたグラデーションなど、今観ても美しい。そして音楽。FM音源8音+PSG3音(X1です。PC88はFM音源3音だけだっけ?)を駆使しての曲には隙がなく、生半可なアレンジではむしろスカスカに感じる出来栄えの曲が、シナリオの数×最低2曲(メインとボスバトル)は入ってくる!ENDING Iは今でも現役の古代祐三氏のベスト曲だと自分は信じている。(X1版はアレンジが他の人らしいのだが。)


ソーサリアン for SHARP X1turbo専用 エンディング


でも、そこが一番のポイントだから、他の機種で同じようなのを出してもちゃちな出来にしか見えない。メガドライブ版はハード的に近いこともあってギリギリ似た空気感を持たせられた良作だが、それ以降のは他機種のアレンジにしろ、本家ファルコムWINDOWS版にしろ満足できる移植は出せていない。

このシリーズの理想的な発展は、やはり元機種へのシナリオ追加なんじゃないかな。
WINDOWSでの開発環境を整えさえできれば、量産も可能。今でもついてくるファンはいるはず。EGGあたりが手掛けてくれれば狂気乱舞するところだが、…まあ、採算を考えての提案ではないのは自覚してます。(^^;)

PC、簡単に直ったってよ。

この忙しく金もかかる時期に、いきなり私用PCが不調になる。起動が出来なくなったり、出来ても使っていると突然動かなくなる。
原因には心当たりがあった。自分が留守にすると、家の人が必ず部屋の全てのコンセントを抜くのである。デスクトップパソコンは使っていなくても通電しておくべきで、それを何度説明しても理解しようとしない。

ただ、そういう自分も具体的に通電しないと何が駄目なのかは知らなかった。今回はPCの買いなおしまで検討しなくてはならない状況となり、しっかり調べてみたところ、どうやらマザーボードについてるボタン電池さえ交換できれば大丈夫っぽい。

ドスパラで買ったマシンなのでその辺は簡単だった。ケースを開けたらマザーボードのわかりやすいところにボタン電池があり、ちゃんと外せた。あとはコンビニで電池を買って交換してみたら、効果てきめん。何事もなかったかのように動き出す。助かった。これで数年ぶりにスーツが買える。GPD WIN3購入も考えちゃうぞ。

www.haruru29.net

魔進戦隊キラメイジャー

ある意味、捉えどころが一筋縄ではいかないタイトルだったと思う。

設定がザル。モチーフが宝石といっても全然わからず。ゴーグルファイブ?あと乗り物?ヨドン軍とかいっても、終盤まで敵の組織は親玉不在。幹部のうちひとりはもともと裏切り者。不純な動機で勝手気ままに動いてるし、キラメイジャー側も彫刻顔の怖いお姫様(声はかわいいんだけどね。水瀬いのりさんだし)ひとりと博士のようで博士じゃないおちゃめな中年が作った、それ以外の組織員を誰ひとりとして見ない謎の組織。そのくせ彼等の基地は大都会の真ん中で異様な存在感を示しているし。映画の0話を見てればもう少し補完されてたのかもしれないが、ともかく設定的にはリアルさを演出する気なんてほぼなかったのではと思えるべニア板並みの立て付けで。敵側の怪人もマスクが変わるだけ。服装自体は他の戦闘員と同じというところに予算感の厳しさも感じた。おまけに始まってすぐレッドの役者さんが新型コロナに罹り、プリキュア同様1ケ月休みになったのもきつかった。作品世界に馴染むべき序盤にあれはない。


しかし、一方で作り手の狙いは割と明確だった。キャラクターを立てること。主役メンバーたちのキャラが立てば、それが直接作品の面白さに繋がる。デカレンジャーから続く、熟練の塚田メソッド。それがキラメイジャー。設定がザルだけに、後付け設定もやり易かったのではないだろうか。

以下はそんなメンバー感想。

赤のひと:夢想気味のどちらかといえばどんくさいキャラだが、どこか頼もしく、そして大きく成長していく。役者さんのイメージとぴったりな感じで製作側もしてやったりというところではないだろうか。

黄のひと:即座に作戦を立て、実行できる。熱さも統率力もある。シンボル的リーダーの赤に対して実務面でのリーダー。彼がいたことでチームとしての深みが出る良いポジション。役者のひとの今後にも期待したい。

緑のひと:「かわいい」かつバカまっしぐら担当。花があるっていいことです。

ピンクのひと:仮面ライダーゴーストの妹時代の方がキラキラしてたかも。大人のお姉さんポジが今ひとつ魅力をアピールできなかった気もする。外科医キャラとか言われてもねえ。

青のひと:ストイックで生真面目なキャラは地味になりがち。物語的にもあまり重要なポジションになれなかったように思う。ただ真面目にバカをつけたコメディ色がついてなんとなく美味しい位置にはいたようだ。

銀のひと:博士じゃないひとの兄で彫刻顔の怖いお姫様にとっても兄で、宝石にもなれて巨大ロボにもなるお宝ハンターという設定てんこ盛り追加戦士。プリキュアの追加戦士もこうだったらもうちょっと物語も進んだのにな、っていう。

ザルな設定と予算の少なさを玄人な脚本でカバー。キラメイジャーの評価はここにある。…自分はその弱点を忘れられなかったので評価は「良」止まり。厳しい状況のなか、なんとか次に繋いだというところかと思う。

で、ここからはゼンカイジャーだ。白倉Pが戻ってきた時点で攻めることは分かるが。いや、それにしても攻めすぎ。人間ひとりにロボ4人。しかもリーダーは赤じゃなくて白。容姿もアカレンジャー+ビックワンだしな。ヒロインが榊原郁恵ってのも…そりゃ冗談だろうけどさ。ゴーカイジャー以来の集大成作品だが、ゴーカイと違うアプローチ。役者に頼るんであれば、せいぜい20年ぐらいしか辿れないのだが、着ぐるみで攻めれば昭和の初期作品でもいけるはず。ゴレンジャーはもちろん、デンジマンからフラッシュマン当たりまで、自分の最初期に嵌った作品はゴーカイではほとんで扱えなかったらからなあ。渡辺宙明サウンドも気になるところだし。

そんな不安と期待をすべて形にするのは…脚本ですよ、 香村純子さん。
「ヒーリングっと」が序盤の熱気を捨てて、あんな投げっぱなしなラストを迎えた原因。真相が明かされるまで、自分は決めつけることにしたよ。プリキュアの途中でゼンカイジャーの仕事が降ってきて、それにかかりっきりになってしまったからだ。そうだよな?タイミングは悪いし、仕事は重い。しかもヤリガイたっぷりだ。それまでの仕事をほっぽり出すのも無理はない。せめてプリキュアを捨てた分、今作はすごい仕事をしてください。まずは序盤。ヒーリングっとと同じく、そしてスーパー戦隊としては珍しく1話ごとにメンバーが入ってくる構成っぽい。無機質なロボキャラたちに強く感情移入できる魂を。過去作を気持ち良く思い出させる印象に残るエピソードを。そして唯一無二のゼンカイジャーのカラーを。頼むしかない。

スパイダーマン: スパイダーバース

スパイダーマン:スパイダーバース (吹替版)

スパイダーマン:スパイダーバース (吹替版)

  • 発売日: 2019/05/13
  • メディア: Prime Video

 きっかけは「大極旗」だった。
MARVELの新ヒーローとして話題だったが、その話題のなかで日本をフィーチャーしたヒーローとしてペニー・パーカーという美少女キャラが紹介されていた。彼女はスパイダーマン。…え?全身タイツの兄ちゃんじゃないの?日本のアニメを意識した絵柄でロボに乗って戦う。なにそれ。画像を見ると、他のキャラが写実的なのにひとりだけなんでそんなことに?もう観てみるしかないな。で、この作品に行きつく。

物語だが。まずオリジナルのスパイダーマン(ピーター・パーカー)が死んだ。え?。たまたま同じタイプの蜘蛛にかまれた黒人の少年(マイルス・モラレス)が後を継ぐことになるが、いきなりの話でまだ技術も自覚も勇気もない。そこへ、オリジナルが死ぬ直前に別の次元から召喚されたスパイダーマンたちが現れる。
ひとりめはオリジナルにかなり近いスパイダーマン、ピーターBパーカー。ただしオリジナルとは違って人生に疲れやさぐれ気味。師匠的位置づけ。続いてヒロイン的位置づけのスパイダーマン、グウェン・ステイシー。とここまでがメインキャラ。続くペニーたち3人はサブキャラとして、ある種イロモノとして現れる。アニメとはいえ写実的な絵柄の、というかこれが普通?のアメコミ作品である当作品において、異なる「漫画形式」からの来訪者なのだ。ひとりは昔のアメコミ?白黒映画のスパイダーマンスパイダーマンノワール)。もうひとりはミッキーマウストムとジェリーなどアメリカで良く知られる動物ものカートゥーンスパイダーマン(スパイダー・ハム)。ペニー・パーカーはアニメの世界から来たスパイダーマン。瞳がキラキラで可愛い、彼女の登場シーンはいちいち目が離せなかったが、所詮脇役。出番少な。まあ、メインのストーリーが十分魅力的だったので良しとしよう。

スパイダーバースで新しく知ったのは、MARVELにおけるマルチバース設定。同じキャラの同じ物語が何度もリメイクされ、さらに各ヒーローが呉越同舟していくMARVEL作品は節操がないなあと普段から思っていたが、そういう「同じキャラのはずが、ちょっと違っている話」はすべて異次元=パラレルワールドの出来事として処理されているのだそうだ。そしてスパイダーバースはこの設定を活かした作品ということ。で、調べるとこのスパイダーバースの続編には、なんと東映スパイダーマンが登場するらしいとの情報が。すごい。そこまでやるなら、45作目でスーパー戦隊マルチバースを展開する(っぽい)ゼンカイジャーでも、ぜひ何かの事故で東映スパイダーマンレオパルドンを出して欲しい!なにしろ東映スパイダーマンスーパー戦隊の歴史に絡んだ(レオパルドン→巨大ロボ展開)重要な関連作品なのだからっ!!!頼む!!

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ラグランジュポイント(FC)

ラグランジュポイント

ラグランジュポイント

  • 発売日: 1991/04/26
  • メディア: Video Game

SFCでブレイクしたFFIVリリースの3ケ月前にFCで発売されたという、ハード末期のあだ花。すでに技術力で定評のあったコナミ製。『ファミリーコンピュータMagazine』による読者参加企画というから、版権的に大変厳しくその後の移植もリメイクも皆無というのもむべなるかな。売れなかったらしいしね。それだけにプレイしてみる価値もあるというもの。クリアしたので感想を。

昔のRPG名作はこうだったんだな。と。イベントに沿ってキャラが動き回り、フィールドが変わっていくというのはDQ4やFF4あたりからで。もちろん攻略によって行けるフィールドが広がる、というのは変わらないにしろ、各地に配置されたフラグをいったりきたりするオリエンテーリングのような手触りの新作RPGにはここ20年出会っていない気がする。夢幻の心臓IIもこんな感じではなかったか。

バトルシステム面で言うと、バッテリー量を心配しながら動くところとか、自分のレベルより、武器レベルで戦闘の難易度が全然違うとかいうのが面白いところ。もっとも。武器自体は金さえあれば合成でガンガン最強まで行けるのだけど、使うキャラのパワーとマインドが一定値以上でないと使えないので結局キャラのレベルを上げる必要が出てくる。攻略サイトによると最終武器は「ぜったい0どほう」一択で。使用キャラのほとんどはレベル50ちょっとでこの武器を使えるようになったのだが、回復系女性キャラのレタのマイドが圧倒的に弱く。彼女のためだけにレべルを70以上まで上げることになった。レベル上げはレジャーセンター跡。狙うはメタルスライム的な経験値爆上げ敵のクリスタルコア!。もちろんなかなか出てこないので延々と同じところを彷徨う。暇なのでBGMにくだらない歌詞を付けて口ずさむ。くだらな過ぎるが、絶対忘れるだろうから書いておこう。

Fortified Zone (バイオ研究所、基地、要塞)


Lagrange Point Music (FC VRC7) - Fortified Zone

来てよね、来てよね。
お願いお願い、来てよね。

(最後の「来てよね」のあたりでエンカウント。)


戦士への覚醒 (バトル)


Lagrange Point Music (FC VRC7) - Fighters Awaken

頼む 来て来てよね 頼む 来て来てよね
違う お前じゃない 違う お前じゃない。
(中略)
来てよ来てよ来てよね!


さて。レタに「ぜったい0どほう」を持たせられたら一気にダンジョンを駆け抜けてラストまで。スピードの速いレタの攻撃一発で概ね全滅。楽々!…さすがにラスボス直前とラスボスにはヒヤヒヤさせられたが、思い返すと、ボス戦での全滅は一度もなかった…はず。悪評高いオレギ戦まで。ありがたいことです。

プレイスタイルに時代を感じた。エンカウント率の高さに辟易はした。けど、それ以外は全体的に高いレベルでまとまっており、ファミコンとは思えないぐらい。特殊チップでFM音源にまでしてしまったサウンド含めて。ただ、他のレトロゲームと一緒くたに遊んでいるので「ファミコンを超えた!」っていう感動は残念ながら少ない。リアルタイムでプレイしていたら、おそらく名作認定していたはず。

お気に入り音楽はそのオレギに代表される中ボス戦のバトル曲。


Lagrange Point Music (FC VRC7) - Fighters' Sadness

それとエンディングかな。


Lagrange Point Music (FC VRC7) - The Resurrection of Sabbath

 

 

南柏天然温泉 すみれ

実家に帰ったら、母から近所にスーパー銭湯が出来たと聞く。

10年ほど前は車で近場~少し遠いあたりまでのスーパー銭湯はあらかた行き尽くしていた。不景気でむしろ閉店ばかり聞く昨今だったが、新規開店か。そりゃうれしい。今度行かねばな。いや、まてよと。実家から車で帰ろうしたところで、たまたま着替えセットもあることに気づく。風呂に入るにいいタイミング。ならば今度じゃなくて今でしょ。

国道6号線の南柏の手前。このあたりを通るのはいつも深夜だが、そういえばここ建物ががっさりなくなってて、しばらく暗がりになっていたのだよな。まさかここに出来るとは。実家から最短なのは間違いない。

肝心の温泉設備と広さは普通。サウナに自動ロウリューがついてるのは初めてだが、そんなすごいこととも思わず。もちろん新しくて清潔感溢れるのは素敵だが、ありがたいのは休憩所。柏の極楽湯ほどではないが、結構な数の漫画が用意されていて。また、ハンモックみたいの含めさまざまな椅子~ベッドがあって楽しい。この日は若者ばかりちょっとうざかったが、そのうち落ち着くかな。

一番感心したのは決済周り。靴箱のキーがそのまま決済情報を管理してくれて、最後は無人支払いコーナーで済んでしまう。でもよう。ここまでやっておいて、クレカも電子決済も使えず現金のみ、なんてなんでなんだ?やっぱ手数料が嫌か?不思議。

なんでも、おおたかの森でも新しいスーパー銭湯が準備されてるらしい。感染に注意だが、楽しみにしておこう。

ヒーリングっど プリキュア

 

ヒーリングっどプリキュア Blu-ray vol.1

ヒーリングっどプリキュア Blu-ray vol.1

  • 発売日: 2020/09/16
  • メディア: Blu-ray

 香村純子が初めてシリーズ構成を手掛けるプリキュア。そりゃ期待値を上げましたよ。ほら、上がってるでしょ。実際、3人のプリキュアが誕生する序盤の流れは見事に神掛かった展開で。これはいけるぞ、と。
しかしこの作品も新型コロナの影響で2ケ月ほど放映できない状況に(再放送してた)。病気と戦うプリキュアがリアルで病気に負けたわけだ。緊急事態宣言が明けて復活後、ここからは濃ゆい展開が待っているのでは、という期待は裏切られ、縦糸となる物語のない、単話的なエピソードが淡々と続く、非常に淡泊なシリーズとなってしまった。物語の転換点だと思った追加戦士、キュアアースも、「生まれたときから何の情報もしがらみも因縁もない」ただの戦闘人形だったし…もちろん回を追うごとに教育されて人間らしくはなっていくけど、ただそれだけ。終盤の展開も、3幹部があっさり退場。ラスボスも力業で浄化。なんのひねりも感じない。なんだこれは。


各エピソードがつまらないわけではなかった。自分のやりたいことばかりやって本業のバトルがおろそかになりがちな最近の過去作と違い、病気との戦いが本業なので、バトルは毎回真剣だし、ドラマも悪くなかった。だけど、なんでこんなシリーズになってしまったのか。

理由はいろいろ思い浮かぶが、むしろ多すぎて決定打がわからない。

その第一候補はもちろん新型コロナ。1年間通して作品を続けられるか分からなくなり大きな物語作りをやめたのかもしれない。震災など社会不安が大きい時期は厳しいストーリー展開を控える傾向があると聞く。(例:スマイルプリキュア)病気との戦いというもともと厳しい設定の今作だが、本来進めようとしていた展開はよりえげつないもので、それをやめたのかもしれない。そもそも最近のプリキュアは、小さいお子様たちの理解力を気にして物語を進めるのを控え気味だとも聞く。はじめから面倒くさい展開はするつもりもなかったのかもしれない。あとは香村氏自身の問題か事情。基本的に特撮畑のひとなのでプリキュアの構成が他スタッフ等との連携や空気が合わずうまくできなかったのかもしれないし、新型コロナで当初の構成が不可能になってモチベーションがなくなってしまったのかもしれない。1年通したら翌年は仕込みで休むんだと思ってたけど今度のスーパー戦隊の新作、ゼンカイジャーの脚本にもガッツリ入ってますやん。ゼンカイジャーってスーパー戦隊45作めのお祭り作品だからさぞ腕がなるんでしょうけど、え?ひょっとしてそっちに集中しちゃってた?

このへんの内部事情はほとぼりの醒めた頃にどっかで知ることになるのかな。


さて。次回のプリキュアはトロピカル~ジュ?新型コロナの影響はまだまだ色濃いし、それこそ明るく楽しく(メイン視聴者にとってはいい意味で)内容が無い作品になりそうだ。脚本もプリキュア初参入のひとのようだし、期待をスター☆トゥインクルの前ぐらいに下げて観ていくことにしよう。